トリップしても憂鬱しかないという話
あんまり創作物に浸っていると気持ちが悪くなる。
自分の姿が見えなくなる、自分はただ画面の外から傍観して、知らぬ間に過去の思い出したってしょうもないこと思い出してそれに引きずられて、現在なんて無くなる。
おそらく憂いという感情はわたしから消えることなんてないし、憂いを引っ張り出してしまったら薄まるまで仕方がない、そのまま共存するしかない。
わたしにとっての楽しかった思い出には脈絡も行動も伴っていなくて、つまりそれは単なる偶然当たったパチンコの報酬みたいなもので、悪銭身につかず、までくっ付けたら完全再現。
楽しいこと幸せなことって留まってくれない。
成功体験なら大きな強みになるかも知れないが、そんなものはない。
植え付けられた思考なのかもう定かではないけれど、失敗したら自分のせい、成功したら偶然だって無意識のうちに感じている。
他人のことを評価する場合は絶対そんなことないのに自分のときはこれ。損ばかりしているのも分かってるけども。
泣いて終わりに出来るんなら、いや、死んだっていいんだけど、とにかくここから逃げられるのなら、わたしから、逃げられるのなら何でもいいよ。今日はお酒。いつもお酒飲んでる。
そろそろ次を、別のものを考えなければまたゾンビになる。
たぶん少し前までと比較したって幸せになった方だと思う。スペックとして。
「あなたの名前はなんですか」という問いに瞬時に答えられるように、万が一間違えてバケモノのように軽蔑されないように、頭の中で忘れないように意識している。
わたしは多分子供の頃から普通じゃないけど第一印象で普通じゃないと見破られない程度の異常だから気分を悪くさせないため出来る限りの普通を装って来たのだろう。
その後遺症かしら、まあ大体の日本人は嫉妬されないように伏線を張るからそれに倣っているだけかも知れない。
自分のスペック、立ち位置くらいは把握している、つもりである。
辛いと嘆くことは贅沢だって思ってるのかな自分は。分からん。
嘆くほどじゃないのかも知れない。
ただ言いたいのは結婚しても今まで抱えていた孤独感が一切消えることはありません。
食欲が満たされたって寝ないと眠いじゃん?それと同じだと思う。
誰かと一緒にいて消える孤独感だけじゃないんだよね
頭の中は常に1人だし。