4/4 書き起こし
調子が良かった日。起きて、外に出たくてスーパーへ行ってクッキーを作った。
それからANEMONEを観て泣いた。コンビニへ行ってコーヒーが美味しかった。
何も特別なことは無かったが何もかもに満足していた。
私は今日、躁なのだと思った。思っていた。
だけど、もし、この楽しさが、私の本当の人生だったならどうだろう。
私は報われるのだろうか。私の30年は。
もし今日が本当なのであれば、躁でなく、私なのだとしたら、どんなに悲しいだろうと思ってしまった。
本来喜ぶべきであろうが、どうしても喜べない。
私の30年は明るいものではなかった。
そのせいで私は他人を傷つけもした。自分自身をも傷つけた。
負の感情なんて無駄にして良いはずなんだ。忘れるべきことも沢山ある。
そんなの、簡単なことじゃない。
私は何のために生まれてきたのだろう、苦しむための人生だった。
さあ今日から毎日がハッピーだと言われたら、私の過去はどうなってしまうの。
私は暗い過去が、共に歩んだ時間が長すぎるがゆえ、くっ付いて、取れてくれない。暗さが、不幸が。
これは私の罪か?私が、直面しなければならない問題は、親ではなく、幸せなのかも知れない。手放しで毎日幸せに生きていきたいよ、だけど毎日毎日、次の日になるといなくなってしまうんだよ、この幸福は。こんな気持ちになったのは初めてだ。
良いことだと良いなあと思う。私には善悪がよく分からない。
そりゃあ、毎日こんなに楽しかったら死にたいなんて思わないだろうよ、って思った。これが普通だと言うのなら。
何度だって辛いことは有った。死にたいと何度も思った。
だけど私は私の過去が思ったより大切らしい。
失うことが怖いのかも知れない。クソみたいな人生でも。